胚を子宮内に戻す胚移植(ET)

新鮮胚or凍結融解胚、そして初期胚or胚盤胞

おおまかに分けて、新鮮胚を採卵周期(刺激周期)に戻す方法と、凍結融解胚を自然周期に戻す方法があります。

また、初期胚(分割期胚)の段階で戻すか、長期培養によって本当に生命力のある胚かどうかをある程度セレクションにかけてから、より着床率の高い胚盤胞の段階で戻すかも、得られた胚(受精卵)の数やグレードなどをもとに、担当医とよく検討なさってください。

日本には、胚の移植数を定める法律はありませんが、多胎妊娠を避けるため、日本産科婦人科学会が定めるガイドラインで「原則として単一とする。

ただし、35歳以上の女性、または2回以上続けて妊娠不成立であった女性などについては、2胚移植を許容する」 と決められています。

初期胚移植

採卵周期(刺激周期)の培養2日目ないしは培養3日目に、4~8細胞期の初期胚を子宮内に戻します。

長期培養技術や胚盤胞の凍結技術が低かった頃には、この初期胚の新鮮胚移植が中心でした。

胚盤胞移植

採卵周期(刺激周期)の培養5日目に、胚盤胞を子宮内に戻します。

良好胚盤胞ができた場合には着床率が高いため、35歳以上の方であっても単一胚盤胞移植をおすすめします。

最近では、複数の胚ができた場合には、胚盤胞になるまで長期培養を試みて、より慎重に良好胚の選別を行うケースが増えています。

二段階胚移植

子宮内を妊娠しやすい環境に導く役割の先発隊として初期胚を1個送り込み、その数日後、着床を期待する胚盤胞同一周期に移植します。

結果的に胚を2個移植することになりますので、基本的に35歳未満の方は初回には実施できません。

凍結融解胚移植

上記の3通りの移植を、凍結融解胚を用いて行うこともできます。

新鮮胚移植の場合と違って、子宮内膜環境が理想的な状況になっていることを見極めてから、凍結胚を融解することができるのが強みで、日本では新鮮胚移植と比較して、妊娠数、移植あたりの妊娠率ともに大きく上回っています。

>> 凍結胚を戻すための理想的な子宮内膜の育て方

SEET法(シート法)

良好胚盤胞を移植しても、なかなか着床されないような方に有効とされる凍結融解胚盤胞移植のアレンジ法。

胚から分泌される成分が子宮内膜とのクロストークを行い、着床の準備をしているという基礎研究がもとになっている研究的な手法です。

同様の考え方がもととなっている二段階胚移植と異なり、多胎妊娠率を引き上げない点がメリットです。

採卵周期に胚盤胞まで育った胚を凍結する際に、その胚が入っていた培養液20~30μLも別に凍結保存し、凍結融解胚盤胞移植を実施する3日前に、その微量の培養液を先に母体の子宮内に注入して、子宮内膜の胚の受け入れ準備を整えることで着床率の上昇をねらうものです。

なお、日本産科婦人科学会への報告をとりまとめた平成23年度のデータ(最新データ)によれば、新鮮胚移植での移植あたりの妊娠率ART全体で21.9%、妊娠数は14,255であるのに対し、凍結融解胚移植での移植あたりの妊娠率33.7%、妊娠数は27,364となっています。

情報更新日:2021年12月9日


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