精子の採取(採精)と洗浄濃縮処理

自宅で採取して奥さまが持参するか、病院で採取するか

卵子の採取が確認できたら、精液をマスターベーションで専用容器に採取します(採精)。採卵当日、ご主人さまが病院まで同行できない場合には、自宅で採精したものを奥さまが持参するケースもあります。運搬中は、温度変化を最小限にし(理想は人肌程度の温度環境)、できるだけ早く(数時間以内)に届けることが大事です。

なお、良好な運動率の精液を得るために採卵予定日の4、5日前には一度射精を行い、精子をフレッシュなものに入れ替えておくことが重要です。

雑菌などを取りのぞき、元気な精子を選別します

射出された精液内には、細菌や白血球、死滅精子などが含まれることがあるため、専用の液体で精子を洗浄したのち、健全な精子を集めます。射出直後の精液はゲル化しているので、20分ほど室温に置いて、液状化してから洗浄・濃縮処理を行います。

良好な精子の選別方法としては、スイムアップ法やコロイド溶液を利用した遠心分離法(密度勾配法)などがあります。

海外勤務でも、単身赴任でも、急な出張や体調不良でも大丈夫!
精子を凍結保存しておくという作戦

ご主人が海外勤務や単身赴任中で、奥さまの採卵日に合わせて帰宅するのが難しい場合には、都合のいいタイミングであらかじめ採精し凍結保存しておくことができます(精子凍結)。急な出張が入ったり、体調不良になったりしても対応できますので、保険の意味で保存しておかれる方もいるようです。

ただし、凍結融解精子は運動率が半分程度まで落ちますので、もともと精液所見に問題があって体外受精(IVF)の適応になっていた方であれば、顕微授精(ICSI)の処置が必要になる可能性が高いでしょう。不妊治療施設によっては、凍結融解精子を使うのは顕微授精のみと決めているところもあるようです。

奥さまの採卵数とご主人さまの精子数にもよりますが、1回の採精による凍結精子で数回分の媒精が可能です。


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