子宮腺筋症(子宮内膜症)

どんな病態なの?

子宮筋層内にできた子宮内膜症を、ほかの部位にできる内膜症と区別して子宮腺筋症といいます。超音波検査で見つかりますが、筋層内子宮筋腫との区別が難しい場合には、MRI(磁気共鳴画像装置)で腫瘤の中に子宮腺筋症に特徴的な小さな出血斑がないかどうかを確認します。子宮腺筋症は、月経痛が非常に重いのも特徴です。

軽症の場合は妊娠の妨げにはなりませんので、無治療のままで不妊治療を進めます。ただし、子宮腺筋症の病巣が子宮全体に広がっているような場合には、着床障害が起き、妊娠が難しくなることもあるといわれています。

妊娠するためには、どんな方法があるの?

範囲が大きい場合は偽閉経療法

病巣の縮小を目的に、GnRHアナログ製剤(スプレキュア、ナサニール、リュープリンなど)で卵胞が成長しないように偽閉経状態をつくり出し、子宮内膜様組織を育ててしまう卵胞ホルモン(エストロゲン)を強力に抑制します。GnRHアナログ製剤を数ヶ月間投与し、投与終了後の病巣が小さくなっている間に妊娠を目指します。根本的な治療ではありませんので、偽閉経療法を中止すると、また病巣の成長がはじまるケースが多いとされています。

筋腫と混在しているときには、核出手術が可能なことも

病巣と健康な筋層との境界に被膜がないため、通常、手術で取り除くことは困難ですが、周囲との境界が判別できるときには、核出手術が可能なこともあります。

情報更新日:2021年12月9日


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