卵巣性無月経(早発閉経POFほか)

どんな症状なの?

卵巣に原因のある無月経や排卵障害を、卵巣性無月経と呼びます。卵巣の反応性が落ちているため、ゴナドトロピンはFSH(卵胞刺激ホルモン)、LH(黄体化ホルモン)ともに著しく高値、エストロゲンは低値となります。

原発性としてはターナー症候群(女性の染色体は46XXであるが、先天的にX染色体が1本少ない45XOである)、続発性としては40歳未満で閉経状態になる早発閉経(POF)、手術や放射線治療による卵巣去勢などがあり、第二度無月経となります。

妊娠するためには、どんな方法があるの?

【ゴナドトロピン療法で排卵を期待します】……

早発閉経(POF)で挙児希望がある場合には、注射薬(ゴナドトロピン製剤)の排卵誘発剤を大量に投与することで卵胞を成長させて、hCG製剤で排卵をうながすゴナドトロピン療法を試みます。

【カウフマン療法を試し、排卵誘発剤への反応性がよくなることを期待します】……

ゴナドトロピン療法がうまくいかない場合には、カウフマン療法を3~6カ月行ったのち投薬を中止し、リバウンド現象によって排卵誘発剤への感受性が回復することを期待する場合もあります。

【原始卵胞の体外活性化 (IVA/in vitro activation)を行い、体外受精による妊娠を目指します】……

早発閉経の女性の卵巣にわずかに残っている原始卵胞を用います。実施施設は限定的ですが、腹腔鏡下手術で片側の卵巣を体外に取り出し、原始卵胞の存在が確認できた場合は、卵巣切片に処理を加えて活性化させる原始卵胞の体外活性化(IVA/in vitro activation)を行い、再び腹腔鏡下手術で卵管間膜内に移植し、卵胞の発育を期待するという治療を行う病院もあります。成熟卵胞ができた場合には、採卵し体外受精を実施して妊娠を目指します。

情報更新日:2021年12月9日


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