黄体化非破裂卵胞(LUF)

どんな症状なの?

基礎体温上では、低温期と高温期の2相に分かれ、あたかも排卵したかのように見えますが、超音波画像を見ると卵子を排出しないまま黄体化してしまった卵胞が、高温期になっても卵巣内に残されているのが確認できることがあります。このような状態を、黄体化非破裂卵胞(LUF)といい、機能性(原因不明)不妊の一因だといわれています。

不妊症ではない女性の卵巣内でも、10%以下の頻度で発生しているといわれています。LUFが起こる原因についてはよくわかっていませんが、痛みや炎症を抑える非ステロイド系消炎鎮痛剤を長期間投与しているとLUFが起こりやすいことが知られています。

LUFは次周期以降も卵巣内に残ることが多く、このような残留卵胞がある周期に新たに育つ卵の質は落ちるとされています。残留卵胞については、自然に消えるまで経過観察を行う施設が多いようです。

 

妊娠するためには、どんな方法があるの?

【クロミフェン療法やゴナドトロピン療法を試します】……

LUFが頻発する場合には、クロミフェン製剤(クロミッド、クロミフェンクエン酸塩、セロフェンなど)やhMG製剤-hCG製剤を投与し、スムーズな卵胞育てをアシストし予防します。

【排卵誘発剤が無効の場合は体外受精にステップアップ】……

排卵誘発剤とhCG製剤を用いても排卵に導くことができず、LUFが頻発する場合には、体外受精で確実に卵子と精子が出会える場を用意します。なお、体外受精で採卵を行う前周期には、LUFを予防する意味でピルを投与して卵胞が育たないようにする場合もあります。

情報更新日:2021年12月9日


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