卵管の問題

卵子と精子が出会えない

排卵した卵子は、卵管先端の卵管采(らんかんさい)にからめとられて、卵管内で精子と出会い受精します。

ところが、精子の通り道である卵管が途中でつまっていたりすると、卵子との待ち合わせ場所である卵管膨大部に精子たちがたどり着くことができず、当然、両者は出会えません。また、卵管の通過性は保たれていても、卵管の外側が周囲の臓器と癒着していり、卵管采そのものが癒着で閉じていると、うまく卵子を取り込めません。これをピックアップ障害といいます。そのほか、受精した卵(胚)を子宮内に運ぶ線毛に問題があるなどの機能性障害がある場合も妊娠の妨げになります。

このような卵管因子の不妊は、不妊に悩むカップルの35%にみられます。

なお、子宮卵管造影検査で卵管の通過性に異常がみつかった場合でも、全身麻酔下で調べる腹腔鏡検査では正常という診断になることがありますし、また逆のケースもあります。卵管形成術を希望される場合は、術前の精密検査として腹腔鏡検査を受け、本当に手術が必要か、また通過性の改善が見込めるかどうか検討されたほうがいいかもしれません。

情報更新日:2021年12月9日


病院探し
アンケート結果

掲示板・ブログ
子宝ねっと

保険料金
計算ツール

全員に
プレゼント