不妊治療の進め方 ~できるだけ自然な方法で妊娠するために~

不妊治療は、医療の介入度によって大きく3段階にわけることができます。より自然な妊娠に近い治療から順にstep1のタイミング指導、step2の人工授精(AIH)、そしてstep3の体外受精(IVF)や顕微授精(ICSI)などのART(生殖補助医療技術)。ご夫婦にとって負担の少ない、より自然な治療段階から順に試していく方法を、“ステップアップ治療”といいます。ここでは、後悔しない不妊治療の階段の上り方を考えていきましょう。

治療の階段を上がるほど、妊娠率は上がりますが、負担も大きくなります

タイミング指導、AIH、ART とステップアップ治療の段階を上るほど医療が介入するため妊娠率は上がっていきますが、その分、身体面、経済面、さらには精神面と負担も増えていきます。もっとも少ない負担で妊娠するためには、治療のステップを順に上がってみるよりほかはないのです。

基本的不妊検査で、治療のスタート地点を見極めます

不妊治療に力を入れている病院で一通りの基本的不妊検査の結果を受けることで、どの治療段階からならば、チャレンジ可能かどうかが見えてきます。例えば、step1のタイミング指導をスタートラインにするために必要な条件は、4つ。排卵があること、子宮と腟があること、卵管が少なくとも片側は通っていること、精子の濃度や運動率が基準値以上(WHOの指標もしくは施設ごとの基準)あること。

遠回りにならないよう、ステップアップの適正な時期は担当医から伝えられると思いますが、それに従うかどうかはご夫婦の意思です。決して、流されず納得して選んでくださいね。

ステップアップ治療=二人の抱える問題が、どの治療ならクリアできるかという検査

ステップアップ治療には、じっくり腰を据えて行う検査のような側面もあります。どの治療であれば、二人の妊娠を妨げる原因を乗り越えられるのか、医療の介入度を上げながら、数ヶ月~数年かけて検査していると考えることもできるでしょう。タイミング指導の有効回数は、それまでの不妊期間にもよりますが6回~12回程度、AIHは6回程度といわれています。

ARTの有効回数については、2002年に厚生労働省の研究班から出された指針では、採卵回数で示した場合、体外受精4回、顕微授精5回となっていましたが、最近では受精卵を凍結保存しておいて着床環境がベストの時期に移植する方法(凍結融解胚移植)がART治療の中心になってきていますので、採卵で示した有効回数は以前よりも少なくなっていると推測されます。

2年一般不妊治療を受けると4、5割が妊娠しますが、それ以上は続けても増加しません

タイミング指導やAIHなどの一般不妊治療を続けた場合、2年間で4割~5割の夫婦が妊娠するといわれています。はじめて不妊治療を受けるカップルが多い施設ほど、その割合は高くなります。ただし、2年以上、一般不妊治療を続けても、その累積妊娠率は変わりません。つまり、2年間で結果がでなければ、一般不妊治療での妊娠は難しいと考えてARTを検討されるほうが遠回りにはならないでしょう。

情報更新日:2021年12月9日


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