体外に採り出した卵子と精子を混ぜることで自然に受精した卵を、子宮内に戻して着床を期待する高度生殖医療技術(assisted reproductive technology/ART/アート)を体外受精(In Vitro Fertilization/IVF)といいます。
ARTがこれまでに試してきた人工授精(AIH)までの一般不妊治療と大きく異なる点は、確実に卵子と精子が出会うことです。
一般不妊治療では、排卵のタイミングに合わせて、精子を送り込むことはできても、本当に排卵された卵子が卵管内に採り込まれるのか、
すなわちピックアップに成功するのか、
また精子が卵子のもとにたどり着くことができるのか、
そして精子は卵子の中に潜り込み受精に成功するのか、
果たしてその受精卵に胚盤胞まで育つ生命力はあるのかは、
確かめる術がないのです。
ところが、体外受精のようなARTであれば、胚培養士(エンブリオロジスト)の目によって、それぞれの妊娠に向けたプロセスが問題なく進んでいるかどうかを確認することができます。
そのような意味では、ARTには不妊検査の側面もあるといえるでしょう。
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情報更新日:2021年12月9日