妊娠しやすい心と体の整え方(ライフスタイル編)

理想の体格はBMI22。やせ過ぎ太り過ぎの方は、標準体重に近づけるだけで妊娠することも。

やせすぎも、太りすぎも、妊娠には不利。BMI(体格指数)が22になるくらいの標準体重が、もっとも妊娠しやすいといわれています。BMIの算出の仕方は、体重(kg)÷[身長(m)×身長(m)]。身長が1.6m(160cm)の方で、56kgくらいでしょうか。最近は、モデルさんのような体型の女性も多いので、BMI22は少しふくよかに感じるかも知れませんね。

それでも男女ともにBMI22の時が、もっとも高血圧、肝障害、耐糖能障害などの有病率が低くなるのだそうです。糖代謝は妊娠のメカニズムに深くかかわっていますので、やせ過ぎ、太り過ぎを補正して標準体重に近づけるだけで妊娠される方がいるのもうなずけます。

ただし、BMIは筋肉質な方が肥満と判定されたり、内蔵脂肪型肥満などの隠れ肥満の方が低体重と判定されたりしてしまうケースもありますので、体脂肪率もあわせてご確認ください。

BMI(体格指数)の見方
BMI 肥満度
18.5未満 低体重
18.5以上~25未満 適正
25以上~30未満 肥満度1
30以上~35未満 肥満度2
35以上~40未満 肥満度3
40以上 肥満度4

穏やかな運動は妊娠する力を高め、激し過ぎる運動は妊娠する力を落とします。

ウォーキング、サイクリング、ゴルフなどの穏やか運動は長時間すればするほど妊娠までに要する時間が短くなり、逆にマラソンやトライアスロンなどの激しい運動は、長時間すればするほど妊娠までに要する時間が長くなるという報告があります。

適度な運動生体リズムを整えホルモン分泌を正常化させる効果が期待できますが、激しすぎる運動脳の視床下部や甲状腺ホルモンの分泌器官の働きに異常を来し、月経周期を乱したり、排卵を止めてしまったりする可能性があるとされています。また、激しい運動により酸素の消費量が増えると、細胞を老化させる活性酸素が産生され、妊娠を左右するとされる卵子の質の低下を早めることにもなりかねません。

妊娠を目指す女性には、体内時計をリセットするという点からも、朝日を浴びながらの朝食前ウォーキングがおすすめです。運動中の心拍数が110くらいになるように、歩くスピードを加減してみてください(体脂肪の消費がはじまる有酸素運動は110~150の範囲)。

不妊は、心の中で小さな流産が起こる喪失体験の繰り返し。ストレスの軽減は妊娠にプラス

赤ちゃんを望んでいるのに、なかなか授かることができない心の痛みは、当事者以外の周囲の人々には、わかりにくいもの。悪意のない言葉に傷つくことも多いことでしょう。不妊は、小さな流産の繰り返しだといわれています。今周期こそ妊娠できるはずだった二人の赤ちゃんが月経の到来とともに消えてしまう……、この切ない喪失体験が毎月繰り返されるのですから、不妊期間が長引くほど心の傷は深くなり、ゴールの見えない不安と焦りは増幅しがちです。

不妊の辛さは、ガンやエイズを宣告された方々の心の落ち込みのレベルに等しいとの研究報告もあります。安心して、怒りや悲しみを表出できる場所はありますか? ご主人に胸のうちを話せていますか? もうしばらく自然にまかせて赤ちゃんを待つにしても、迎えにいくために病院の門をくぐるにしても、まずは二人の足並みを整えることからはじめしょう。

不妊治療の結果も、同じ悩みを持った女性同士で週1回集まり気持ちを語り合いながら治療したグループと、そうではないグループでは、前者のグループのほうが3倍近い確率で妊娠したという研究報告もあります。

本来ならば、不妊に悩むみなさんには、「どうして私だけ!?」……そんな胸を塞ぐ疎外感が払拭され、「私だけじゃない。みんなもがんばっているんだ」と思える場所がきっと必要なのです。そのようなコミュニティに参加するのが難しいという方も、ストレスを少しでも軽減できる方法を探ってみましょう。

情報更新日:2021年12月9日


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